トム・ヤム・クン! プレミアム・エディション出演:
ジェネオン エンタテインメント
発売日 2006-09-22
オススメ度:★★★★
タイのアクションスター、トニー・ジャーの主演作だが、本作では、もはや「タイの」という形容詞を「世界の」に変えてもいいほどの活躍をみせてくれる。幼いころから仲のよかった象の親子がさらわれ、主人公がタイからシドニーへ向かうということで、設定も国際的になっているのだ。そんな物語のスケールはどうでもよく、さらにタイトルの意味もあってないようなもので、本作はとにかくジャーの痛快無比、超人的な肉体技にひたすら圧倒されればいい。
走るバイク軍団に肉体ひとつでぶつかり合うバトル、身長2m超のネイサン・ジョーンズを相手にしたプロレス技、さらに49人の敵を次々と関節ギメで倒していくなど、要所に登場するアクション場面は、そのどれもが通常の映画のクライマックスに相当するような迫力。さらに驚くのが、4分間ノーカットのバトルシーンで、これは塔のようなアジトの内部を、ジャーが次々と現れる相手を倒しながら昇っていくのだが、カメラがまったく切れずに彼を追いかけていく。そのダイナミックさ、スピード感には息つくヒマもないほどだ。同様のアクション映画とは比べものにならない興奮度が約束され、観終わった後は、思わずからだを動かしたくなる。アドレナリン上昇は確実!(斉藤博昭)
国際問題を問う 2007-04-18
この作品はアクションとして観たときには「マッハ!」よりはつまらない。
同じトニー・ジャーを見るなら「マッハ!」が断然オススメだ。
この映画は何が面白いかというと、やはり舞台がタイにとどまらず
海外を股にかけているところだと思う。
海外を股にかけ、描かれるのは密輸という国際問題への強い警鐘。
象を密輸するマフィアと象を家族と考えるタイの人たち。
大事な絆を壊す組織に立ち向かう青年の物語だ。
どうにもやるせない現実が描かれている。
考えさせられる作品。
ただ・・・
いくら店の名前が「トム・ヤム・クン」だからって
映画のタイトルにするのはどうなんでしょうか・・・
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