プライドと偏見出演:キーラ・ナイトレイ /ジェーン・オースティン /ジョー・ライト /マシュー・マクファディン /ブレンダ・ブレッシン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日 2006-11-30
オススメ度:★★★★
18世紀の終わり。イギリスの田舎町の豪邸に金持ちの独身男性ヒングリ−が越してきた。女性に相続権のない時代ゆえ、お金持ちの男性との結婚は女の花道。そんな中、舞踏会が開かれ、ベネット家の五姉妹の長女ジェーンとヒングリーの間には恋が芽生える。そして次女エリザベスは、ヒングリーの友人ダーシーのプライドの高さに反感を持ちつつも、次第に彼の存在が気になっていく…。
ジェーン・オ−スティン原作の『高慢と偏見』をキーラ・ナイトレイ主演で映画化。男性に依存しないと生きていけなかった時代に、見栄をはることも、媚を売ることもせず、自分の言葉を持った才気あふれるエリザベスを、キーラが瑞々しい演技で魅了。主演女優として最後まで作品を見事にひっぱった。またブレンダ・ブレッシン、ドナルド・サザーランド、ジュディ・デンチらのベテランの柔軟かつ貫祿ある芝居も見物。気の強い女性と不器用な男性のじれったい恋物語は、下手すれば甘すぎるチープなラブストーリーになってしまう危険をはらんでいたが、キャストの好演、ウィットにとんだ脚本、そして、本作が長編映画デビューというジョー・ライト監督のユーモアと上品さを兼ね備えた演出が、品格あるラブストーリーに仕上げた。(斎藤 香)
端正な作品 2007-04-13
18世紀のイギリスの生活を非常に端正に描写しています。
これが画面の持つ力に反映しています。まさしく「細部に神を宿る」です。
また、原作では主人公の持つ感情は2つの山があるのですが、これを丹念に描くと映画二本分のボリュームが必要になります。
映画はこの相反する感情を同時進行している、と解釈することで、原作を損なわずに丁寧に描写し、なおかつ二時間に収める、という事に成功しています。
話自体というより、丁寧、端正な作りに打たれる映画です。
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