トリスタンとイゾルデ出演:
20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン
発売日 2007-06-02
オススメ度:★★★★
甘美な映画撮影術に加え、さらに甘美なスターが出演するため、『トリスタンとイゾルデ』は目の保養になる。中世の愛の物語を脚色した映画は若いトリスタン(子供時代は『ラブ・アクチュアリー』のトーマス・サングスターが演じている)が、ローマ帝国が占拠した後で混乱状態にあった英国を支配していた専制君主のアイルランド人によって、自分の両親を殺される場面を目撃するところから始まる。英国の部族を支配する領主マーク(『ダーク・シティー』のルーファス・シーウエル)に引き取られたトリスタン(『スパイダーマン』のジャームズ・フランコ)は、若き王子であり一騎当千の戦士に成長する。 トリスタンは戦闘で殺されたと思われて、王家の葬儀が行なわれ、燃える船に乗って海に送り出される。しかし、火が消え、トリスタンはアイルランドの海岸に流れ着き、アイルランド王の娘イゾルデ(『アートスクール・コンフィデンシャル』のソフィア・マイルズ)によって健康を回復するように介護される。あふれるほどのホルモンに満ちた若者たちの愛らしいカップルは、狂ったように愛に陥る・・・そして、何世紀もの間多くのバリエーションで伝えられてきた悲劇が始まる。映画評論家の中には映画『トリスタンとイゾルデ』は、最も共通した古典的なバージョンから逸脱したと批判する人もいるが、映画の筋は、現代の観客に受けるように確かに変更されてはいるが、非常に良く出来ている。マイルズと特にシーウエルは力のある演技を見せる。しかし、フランコは戦士としては驚くほど説得力があるが、恋人としての印象は薄い。それでも、フランコの筋肉質の身体のラブ・シーンは、彼のファンにとってはこの映画は絶対に手に入れたい作品となるだろう。(Bret Fetzer, Amazon.com)
英国的悲劇の描き方 2007-04-24
英国らしく、あくまで淡々と、渋く、無表情に、静かに描かれた有名な悲劇。舞台設定も良いし、古代の英国も良いし、トリスタンを演じるジェームズ・フランコもイゾルテを演じるソフィア・マイルズもはまり役。CGで空を飛び回ったり、おっそろしい結末があったりする種類の映画ではないので、最初から「英国的悲劇の描き方」だと思って、舞台でも見るつもりでご覧下さい。これだけの講釈を要するので、星3つ。
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